


Wide Range Predictor(ワイドレンジ・プレディクター)とは
■ インジケーター概要
Wide Range Predictor(ブレイクアウト・プレディクター) は、価格の「広い値幅(ワイドレンジ)」と「出来高(ボリューム)」の相関から、トレンド発生前のエネルギー蓄積(仕込み)やブレイクアウトの兆候を察知することを目的としたインジケーターです。
下段に棒グラフ(Volume)+移動平均線(予測線)が表示され、異常な出来高やボラティリティ拡大をリアルタイムに捉えます。
■ 特徴と基本構造
| 種類 | インジケーター分類 | 主な目的 |
|---|---|---|
| Wide Range Predictor | ボリューム・ボラティリティ系 | トレンド発生直前の動きを予測 |
このインジケーターは、単なる出来高ではなく「値幅 × 出来高」の関係を分析。
特定期間内で通常を超える広いレンジ(Wide Range Bar)が出現した際に、その勢いを“ブレイク予兆”として色分け・棒表示します。
■ チャート表示の見方
| 表示内容 | 意味 |
|---|---|
| 緑/青バー | 買い圧の増加(上昇ブレイク予兆) |
| 赤/オレンジバー | 売り圧の増加(下落ブレイク予兆) |
| 灰色バー | 通常状態(ボラティリティ安定) |
| 赤いライン(平均線) | 出来高の平滑化ライン(トレンド方向の目安) |
📊 ポイント
- バーが急上昇 → 取引量の急増。
- 平均線を上抜く → 新たなトレンド形成の兆し。
インプット設定&解説

| 変数名 | 日本語訳 | 値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| InpMaPeriod | 移動平均期間 | 10 | 出来高や値幅データを平滑化するための期間。数値を小さくすると感度が上がり初動を早く捉えられる一方、ノイズも増加。 数値を大きくすると滑らかで安定するが反応は遅くなる。 |
設定メモ:
スキャル~短期なら 5〜8、デイトレのバランス型は 10、スイング重視は 15〜20 を目安に調整すると扱いやすくなります。
インジケーターの基本的な使い方
① ブレイクアウト狙いの順張り戦略
- 平均線より上で緑/青バーが連続 → 買い圧強化
- 水平レンジを上抜けしたらエントリー
- 利確目安:直近高値 or 次のボリュームピーク
✅ トレンド初動を逃さずキャッチできる。
❗ 強すぎるボラティリティでは一時的な戻り(フェイク)に注意。
② フェイクブレイク検出(逆張り)
- 突発的な高ボリューム+価格戻り → 一時的な仕掛け
- ブレイク方向が反転した場合、逆張りエントリーも可能。
この戦略は、ニュース急変動時やロンドン/NY市場オープン直後に有効です。
トレード戦略例
| スタイル | エントリー条件 | 決済条件 | メリット |
|---|---|---|---|
| スキャルピング | 短期ボリューム急増 | 平均線との乖離が収束 | 初動をすぐ捉えられる |
| デイトレード | ボラ急拡大+高出来高 | トレンドライン割れ | トレンド発生率が高い |
| スイング | 底値圏でボリューム上昇 | トレンドピーク | 長期保有で大きく取れる |
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| トレンド前兆を事前に察知できる | 相場が閑散な時間帯では誤反応あり |
| 出来高・ボラ両方を同時分析 | 極端なニュース相場では効かない |
| 色と形で直感的に判断できる | 移動平均設定が合わないと誤認しやすい |
まとめ
Wide Range Predictor(ワイドレンジ・プレディクター) は、「出来高」+「値幅」=トレンドの種火を見抜くツール。
- ブレイクアウト戦略との相性が非常に高く、
- スキャル・デイトレ・スイング全対応。
- 他のボリューム指標(OBV、MFIなど)との併用で精度向上。










