


概要と特徴
- Triangular Moving Average(TMA)ベースのバンド指標
- 中央に平滑化されたTMAを配置し、上下にバンド(チャネル)を描画。これで価格の過熱や反転ポイントを視覚化できます。
- 矢印(アロー)によるエントリー/エグジットの提案
- 価格が上部バンドを上抜け後に戻ると「売り矢印(Sell)」、逆に下部バンドを下抜け後戻ると「買い矢印(Buy)」が表示されます。
- ノーリペイント設計
- 過去のシグナルを書き直さない構造のため、信頼性の高い判断が可能です。
- トレンド方向の視覚表示
- トレンドが上向きなら中間バンドが青、下向きなら赤に色分けされるなど、直感的にトレンドを把握できます。
使い方と活用ポイント
シグナル | 意味と戦略 |
---|---|
下部バンド → 上抜け → バンド内に戻る | 買いシグナル。上昇への転換を狙えるタイミング |
上部バンド → 下抜け → バンド内に戻る | 売りシグナル。下降トレンド発生の兆し |
バンド幅の変化 | 拡大:ボラティリティ上昇。トレンド強化の可能性。 縮小:レンジ気味、様子見や逆張りに転換可能。 |
- 補助的な指標と併用で精度UP
RSIや移動平均線、価格パターンなどと併せて使うとシグナルの信頼性が高まります。 - マルチタイムフレームとの併用も有効
たとえば長期足でトレンド方向を確認し、短期足でエントリーポイントを探る手法も相性◎。
パラメーターの設定&解説

英語項目 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|
Centered TMA half period | センターTMAのハーフ期間 | TMA(Triangular Moving Average)の半期間設定。値が小さいと価格に敏感になり、大きいと滑らかになる。ここでは12で、短期〜中期向けの反応。 |
Price to use | 使用する価格 | TMA計算の基準となる価格。ここでは Weighted(加重平均価格)を使用。最新の価格に重みを置いて計算される。 |
Average true range period | ATR期間 | ボラティリティ(値動きの幅)を計測するATRの期間。ここでは100と長めなので、短期的なノイズを除去して安定したバンド幅を作る。 |
Average true range multiplier | ATR倍率 | ATRで計算した値幅に掛ける倍率。ここでは2.0倍なので、ATR×2の距離で上下バンドが描かれる。倍率を上げるとバンドが広がり、下げると狭くなる。 |
Centered TMA angle caution (in pips) | センターTMAの角度警告(pips単位) | 中央TMAの傾き(角度)が指定pips以下になると注意を促す機能。ここでは4pips以下の傾きで「トレンドが弱い/レンジの可能性あり」と判断できる。 |
- Half Length(バンドの計算期間):12〜44など、価格の滑らかさと反応のバランスを見ながら調整
- ATR Period, ATR Multiplier:ATRを使ってバンド幅を決定。例)Period 50〜120、Multiplier 2など
トレード戦略
① スキャルピング向け(短期決戦)
目的:1〜5分足で小さな波を狙う。素早いエントリーと利確。
(推奨設定例)
- Half Length:12〜20(敏感に反応)
- ATR Period:50
- ATR Multiplier:1.8
- アラート機能:ON(矢印出現で即通知)
(使い方)
- 上位足(15分 or 1時間)でトレンド方向を確認
- 矢印が上位足トレンドと同じ方向に出たらエントリー
- 利確目安は±バンド幅の半分〜1倍、損切りはバンド外れ+2〜3pips
- 逆方向シグナルが出たら即撤退
組み合わせ推奨:RSI(短期)+出来高(Volume)
→ ダマシ減らし&勢い確認
② スイング向け(中長期)
目的:4時間足〜日足でトレンドの大きな流れを捉える。
(推奨設定例)
- Half Length:44〜60(ノイズを減らす)
- ATR Period:100〜120
- ATR Multiplier:2.0〜2.5(大きな波を捉える)
- アラート機能:ON(メール通知やスマホ通知)
(使い方)
- 週足または日足で長期トレンド方向を把握
- 4時間足 or 日足で矢印出現後、ローソク足が確定したらエントリー
- 利確目安はバンド幅の1.5〜2倍、損切りは反対バンド外れ+少し余裕
- 途中で逆方向矢印が出たら半分利確 or 撤退判断
組み合わせ推奨:MACD+移動平均(200SMA)
→ 長期トレンドと勢いの両方を確認
①②の共通アドバイス
バンド幅が狭い時はトレンド発生前のレンジなので、無理にエントリーしない!!
まとめ
- TMAはリペイントしやすい種類もあるので、この「Arrows」版はノーリペイントでも、リアルタイムの動きと確定後の動きを必ず比較する
1つの足だけで判断せず、必ず上位足方向に合わせる
- TMA Centered Bands Arrows は、トレンドの転換ポイントを視覚的に捉えやすくする、矢印付きのチャネル型インジケーターです。
- トレンド方向の判断+転換シグナル を同時に利用できるため、戦略に合わせたエントリー・エグジットがしやすい設計です。
- 他の指標や時間軸との組み合わせで、さらに実戦投入に耐える精度が期待できます。