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VP-v6の概要
価格帯ごとの出来高(ボリューム)を可視化するボリュームプロファイル系インジケーター。
インジケーターを使用すると何がわかる?
POC(最も取引が集中した価格)、VAH/VAL(バリューエリア高値/安値)、HVN/LVN(高/低ボリューム帯)=強い
VP-v6 は、チャートの価格軸に沿って出来高ヒストグラム(Volume at Price)を描き、市場参加者が「どの価格帯で最も取引しているか」を一目で把握できるインジケーターです。
代表的に表示される要素は次のとおり。
- POC(Point of Control):出来高最大の価格。強い均衡点・回帰目標になりやすい
- Value Area(バリューエリア):全出来高の約70%を含む価格帯(境界が VAH/VAL)
- HVN/LVN:出来高が多い帯(滞留/受容)と少ない帯(真空/拒否)。支持抵抗やブレイクポイント
価格の受容(Acceptance)=HVN/POC付近で滞在
価格の拒否(Rejection)=LVNを素早く通過
インプットの設定&解説

項目(英語) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
Range period | 1 Day | 集計期間 | 1プロファイルを1日で作成。週・月・可視範囲などに変更可。 |
Range count | 20 | 表示本数 | 直近プロファイルの表示数。増やすほど過去が広がるが負荷も増。 |
Time shift | 0:00 (no shift) | セッション開始のずらし | 0ならサーバー日付の0時開始。市場時間に合わせたい時に調整。 |
Mode step (points) | 100 | バンド幅(価格刻み) | 価格軸のビン幅。小さくすると精密だが重く、大きいと粗く軽い。 |
Point scale | *10 | ポイント倍率 | 最小刻みに対する描画スケール。見え方が細/太すぎる時に調整。 |
Volume type | Tick volume | ボリューム種別 | FXは実出来高が無いのでティック出来高を使用。 |
Data source | M1 bars | 集計元の足 | 1分足を元に集計。精度高いが重い。重ければM5などに。 |
Bar style | Line | 描画スタイル | プロファイルの見た目(線/ヒストグラム等)。ここでは線表示。 |
Draw direction | Left to right | 描画方向 | 左から右へ伸びる形で描画。 |
Color 1 | 128,160,192 | 色1 | プロファイルの主色/グラデーション用の一方。 |
Color 2 | 128,160,192 | 色2 | 同上。色分けやグラデーションに使用。 |
Line width | 1 | 線の太さ | プロファイル(Line表示時)の線幅。 |
Mode color | Blue | モード色(POC) | 最頻値=出来高最大価格(POC)ラインの色。 |
Maximum color | None | 最大帯の色 | POCや最大出来高帯を別色強調する設定。Noneで非表示。 |
Median color | None | 中央値色 | ボリューム中央値ラインの色。Noneで非表示。 |
VWAP color | None | VWAP色 | VWAPラインの色。Noneで非表示。 |
Mode line width | 1 | POC線幅 | POCラインの太さ。 |
Median & VWAP line style | Dot | 中央&VWAP線種 | 表示時の線種。ここでは点線。 |
Identifier | +vp | 識別子 | オブジェクト名の接頭辞。複数設置時の識別に使用。 |
具体的な使い方(手順)
- 表示範囲を決める(当日/前日/可視範囲など)
- POC・VAH/VAL・HVN/LVNに水平線を引く(自動描画ON推奨)
- 今の価格がどこに位置するか(VAL内?VAH外?POC上?)を確認
- 受容か拒否かをローソク足の滞在時間・出来高時間帯で判定
- エントリーはVAH/VALの反発 or 受容ブレイクのプルバックを狙う
実践戦略
戦略1:レンジ回帰(Mean Reversion to POC)
- 条件:価格がVAHまたはVALで拒否のローソク足(ピンバー/包み足)
- エントリー:反転方向へ成行/押し戻り待ち
- 失効:直近高安更新・VA外で定着
- 利確:POC(一部)、残りは反対側のVA境界
- 損切り:シグナル足の高安の外 + ATR0.5~1.0
戦略2:受容ブレイク&プルバック(Acceptance Breakout)
- 条件:終値がVAH上/VAL下で2~3本連続クローズ=“受容”
- エントリー:VAH(またはVAL)への戻りで順張り
- 利確:次のHVN、または当日ADR到達
- 損切り:境界内再侵入で撤退(フェイルブレイク管理)
戦略3:POCシフト・トレンドフォロー
- 条件:**今日のPOCが昨日のPOCより上(下)**にシフト
- エントリー:シフト方向で押し目/戻りをL(S)
- 利確:当日の新POC周辺/HVN、半分利確→残りトレイリング
- 損切り:基準MA(例:EMA20/50)割れで手仕舞い
戦略4:LVNスルー(真空走り)
- 条件:前回プロファイルの明確なLVNへ接近
- 戦術:そのLVNを背に順張り。通過すると滑りやすい
- 利確:次のHVN手前
- 損切り:LVNの反対側外
補助ツール:VWAP/EMA20・50、ATR、セッション分割、ニュースカレンダー
リスク管理:1トレード1R固定、主要指標前は建玉軽く
よくあるミス
- プロファイル範囲の不一致:可視範囲で検証→当日モードに切り替えたらレベルがズレる
- Rows過多で重い:MT4/5は負荷が上がりやすい。用途に応じて適正化
- POCを“必ず戻る”と誤解:トレンド時は回帰しないことも多い(受容判定が先)
まとめ
- VP-v6はボリュームプロファイル系で、支持抵抗の実体(流動性の溜まり/真空)を映す
- 使い所は「反発(VA境界)」「受容ブレイク(境界定着)」「回帰(POC)」の3本柱
- POCシフトやLVNの概念を取り入れると、順張りと逆張りのスイッチが明確になる
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