VP-v6_MT5

MT5:ボリューム系

MT5:VP-V6(Volume Profile v6)価格帯ごとの出来高(ボリューム)を可視化するボリュームプロファイル系インジケーター

 VP-v6の概要

価格帯ごとの出来高(ボリューム)を可視化するボリュームプロファイル系インジケーター。

インジケーターを使用すると何がわかる?

POC(最も取引が集中した価格)、VAH/VAL(バリューエリア高値/安値)、HVN/LVN(高/低ボリューム帯)=強い

VP-v6 は、チャートの価格軸に沿って出来高ヒストグラム(Volume at Price)を描き、市場参加者が「どの価格帯で最も取引しているか」を一目で把握できるインジケーターです。


代表的に表示される要素は次のとおり。

  • POC(Point of Control):出来高最大の価格。強い均衡点・回帰目標になりやすい
  • Value Area(バリューエリア):全出来高の約70%を含む価格帯(境界が VAH/VAL
  • HVN/LVN:出来高が多い帯(滞留/受容)と少ない帯(真空/拒否)。支持抵抗やブレイクポイント

価格の受容(Acceptance)=HVN/POC付近で滞在
価格の拒否(Rejection)=LVNを素早く通過





 インプットの設定&解説

項目(英語) 日本語訳 解説
Range period1 Day1プロファイルを1日で作成。週・月・可視範囲などに変更可。
Range count20直近プロファイルの表示数。増やすほど過去が広がるが負荷も増。
Time shift0:00 (no shift)0ならサーバー日付の0時開始。市場時間に合わせたい時に調整。
Mode step (points)100価格軸のビン幅。小さくすると精密だが重く、大きいと粗く軽い。
Point scale*10最小刻みに対する描画スケール。見え方が細/太すぎる時に調整。
Volume typeTick volumeFXは実出来高が無いのでティック出来高を使用。
Data sourceM1 bars1分足を元に集計。精度高いが重い。重ければM5などに。
Bar styleLineプロファイルの見た目(線/ヒストグラム等)。ここでは線表示。
Draw directionLeft to right左から右へ伸びる形で描画。
Color 1128,160,192プロファイルの主色/グラデーション用の一方。
Color 2128,160,192同上。色分けやグラデーションに使用。
Line width1プロファイル(Line表示時)の線幅。
Mode colorBlue最頻値=出来高最大価格(POC)ラインの色。
Maximum colorNonePOCや最大出来高帯を別色強調する設定。Noneで非表示。
Median colorNoneボリューム中央値ラインの色。Noneで非表示。
VWAP colorNoneVWAPラインの色。Noneで非表示。
Mode line width1POCラインの太さ。
Median & VWAP line styleDot表示時の線種。ここでは点線。
Identifier+vpオブジェクト名の接頭辞。複数設置時の識別に使用。





 具体的な使い方(手順)

  1. 表示範囲を決める(当日/前日/可視範囲など)
  2. POC・VAH/VAL・HVN/LVNに水平線を引く(自動描画ON推奨)
  3. 今の価格がどこに位置するか(VAL内?VAH外?POC上?)を確認
  4. 受容か拒否かをローソク足の滞在時間・出来高時間帯で判定
  5. エントリーはVAH/VALの反発 or 受容ブレイクのプルバックを狙う

 実践戦略

戦略1:レンジ回帰(Mean Reversion to POC)

  • 条件:価格がVAHまたはVAL拒否のローソク足(ピンバー/包み足)
  • エントリー:反転方向へ成行/押し戻り待ち
  • 失効:直近高安更新・VA外で定着
  • 利確POC(一部)、残りは反対側のVA境界
  • 損切り:シグナル足の高安の外 + ATR0.5~1.0

戦略2:受容ブレイク&プルバック(Acceptance Breakout)

  • 条件:終値がVAH上/VAL下で2~3本連続クローズ=“受容”
  • エントリー:VAH(またはVAL)への戻りで順張り
  • 利確:次のHVN、または当日ADR到達
  • 損切り:境界内再侵入で撤退(フェイルブレイク管理)

戦略3:POCシフト・トレンドフォロー

  • 条件:**今日のPOCが昨日のPOCより上(下)**にシフト
  • エントリー:シフト方向で押し目/戻りをL(S)
  • 利確:当日の新POC周辺/HVN、半分利確→残りトレイリング
  • 損切り:基準MA(例:EMA20/50)割れで手仕舞い

戦略4:LVNスルー(真空走り)

  • 条件:前回プロファイルの明確なLVNへ接近
  • 戦術:そのLVNを背に順張り。通過すると滑りやすい
  • 利確:次のHVN手前
  • 損切り:LVNの反対側外

補助ツール:VWAP/EMA20・50、ATR、セッション分割、ニュースカレンダー
リスク管理:1トレード1R固定、主要指標前は建玉軽く





 よくあるミス

  • プロファイル範囲の不一致:可視範囲で検証→当日モードに切り替えたらレベルがズレる
  • Rows過多で重い:MT4/5は負荷が上がりやすい。用途に応じて適正化
  • POCを“必ず戻る”と誤解:トレンド時は回帰しないことも多い(受容判定が先)

 まとめ

  • VP-v6はボリュームプロファイル系で、支持抵抗の実体(流動性の溜まり/真空)を映す
  • 使い所は「反発(VA境界)」「受容ブレイク(境界定着)」「回帰(POC)」の3本柱
  • POCシフトLVNの概念を取り入れると、順張りと逆張りのスイッチが明確になる



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