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ZigZagOnParabolicとは
Parabolic SAR(PSAR)の反転を基準にZigZagの転換点を決めるインジケーター。
ZigZagの“ノイズ除去力”と、PSARの“トレンド/反転シグナル”を組み合わせ、わかりやすいスイング構造を描きます。ブレイク判断や利確・損切の“価格レベル”が明確になるのが強みです。
- ZigZag…価格の小さな振れを無視して主要スイングを線で結ぶ。
- Parabolic SAR…ドットがローソクの上下に並び、ドットの切り替わり=反転の目安。
- ZigZagOnParabolic…PSARが反転確定した箇所をZigZagの頂点候補に採用 → 騙しを減らしたスイングを自動描画。
インジケーターを使うメリット
- スイング高値・安値がはっきり → ブレイク判断が簡単
- PSAR反転で早めに気づける → 押し目・戻り入りのタイミングを掴みやすい
- 利確・損切の基準を直近スイングで統一できる
パラメーターの設定&解説

変数名(英) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
Step | 0.02 | PSARステップ | Parabolic SAR の加速係数(増分)。 小さくすると滑らかで遅行/大きくすると機敏でダマシが増えます。ZigZagの転換点検出にも影響。 |
Maximum | 0.2 | PSAR最大値 | PSARの最大加速(上限)。 Step とセットで反転の敏感さを調整します。 |
ExtremumsShift | Chart time | 極値表示のシフト | 山・谷(極値)をどの位置に描画するかの方式。 Chart time は「PSAR反転が起きたバーの時間位置にそのまま表示」を意味します。配布版によっては前後にシフトするモードがある場合があります。 |
History: number of bars to look at. 0 – all. | 0 | 計算するバー本数 | ZigZag計算の対象とする履歴本数。0 は全期間を意味します。重い場合は短く。 |
EnableNativeAlerts | false | ポップアップ通知 | MT5の画面ポップアップで通知するか。使うなら true 。 |
EnableEmailAlerts | false | メール通知 | メールで通知。利用時は ツール > オプション > メール の設定が必要です。 |
EnablePushAlerts | false | プッシュ通知 | スマホのMTアプリへ通知。利用時は 通知(MetaQuotes ID)の設定を行ってください。 |
※ZigZagは確定まで再描画(リペイント)します。Backstep/Depthを満たして確定した頂点は固定されます。未確定足での判断は避け、確定足ベースに。
おすすめ設定
用途 | 時間足 | PSAR Step/Max | ZigZag Depth/Dev/Backstep | 意図 |
---|---|---|---|---|
スキャル | M1–M5 | 0.03 / 0.2 | 8 / 4 / 3 | 機敏寄り。指標前後は取引を絞る。 |
デイトレ | M15 | 0.02 / 0.2 | 12 / 5 / 3 | 初動を捉えつつ騙しを抑制。 |
スイング | H1–H4 | 0.02 / 0.2 | 24 / 8 / 5 | 大きな波を抽出。分割決済前提。 |
使い方の基本
- PSARが反転 → ZigZagの新しい頂点候補。
- 直近スイングの高値/安値に水平線を引く。
- 確定足でブレイクしたら順張り、戻り/押しでエントリーを狙う。
- 損切は「直近対スイングの外側」+余裕(ATR×0.8~1.2)。
- 利確は「次のスイング」or R目標(1.5~2.0)or PSAR再反転。
勝ちやすい手法3選
① スイング・ブレイク順張り(王道)
- 条件:ZigZagが直近高値(安値)を更新、PSARは同方向。
- Entry:ブレイク確定で成行 or 押し戻り指値。
- SL:直前スイングの外側。
- TP:R=1.5~2.0 もしくは次スイング到達、PSAR反転で全決済。
- 強み:価格構造×PSARで「勢いのある抜け」に限定。
② 押し目(戻り)+PSAR再反転
- 条件:上昇トレンド中に下向きPSAR→再び上向きへ。
- Entry:再上向き確定で買い(逆は売り)。
- SL:押し安値(戻り高値)の外側。
- TP:直近スイング or R目標。
- コツ:上位足のZigZag方向と一致したときのみ。
③ レンジ抜け一発+ATRフィルター
- 条件:ZigZagの高安で明確なレンジ、ATRが上昇し始める。
- Entry:レンジ上抜け/下抜け。
- SL:レンジ反対側の外。
- TP:レンジ幅=第1目標、残りはPSAR反転まで。
- ポイント:時間帯(ロンドン初動/NYオープン)に寄せると勝率↑。
トレードのコツ
- 確定足ルール:ブレイクもPSAR反転も確定を待つ。
- 時間帯:ロンドン~NYに集中、アジアはレンジ想定で手法③に限定。
- 上位足フィルター:H1が上昇なら買いのみ、下降なら売りのみ。
- 分割決済:R=1.0で半分・残りは追随(PSAR反転 or 直近スイング割れ)。
- リスク:1トレードの許容損失は口座残高の0.5~1.0%。
よくある質問(FAQ)
- リペイントしますか?
-
ZigZagは転換確定まで再描画します。Depth/Backstepを満たして確定した頂点は固定。未確定足では判断しないのが鉄則。
- どの通貨・時間足が向いていますか?
-
主要通貨の M15/H1 が扱いやすいです。ボラ小の時間帯はブレイク専用に。
- パラメーターの調整は?
-
価格の“ギザギザ”が多ければ Depth/Deviationを+、反応が遅いと感じたら PSAR Stepを+。必ず過去検証で最適化を。
まとめ
- 上位足方向と一致したトレードだけに絞った
- 確定足でPSAR反転・ブレイクを判定した
- SLは直近スイングの外側に固定、ATRで微調整
- 分割利確とR目標を事前に定義
- 指標前後・薄商いはポジション軽め or 見送り
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