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Trend Direction and Force Indexとは
「トレンドの方向」と「トレンドの強さ(勢い)」を同時に把握できるインジケーターです。
開発の元となっているのは Force Index(フォース・インデックス) で、これは有名なテクニカルアナリスト Alexander Elder(アレキサンダー・エルダー) が提唱したオシレーター系指標です。
TDFIはそれを改良し、シグナルをより分かりやすくした 複合型オシレーター と言えます。
インジケーターの系統
- 系統:オシレーター系 × トレンド系のハイブリッド
- 目的:相場の方向性と強さを数値化して表示
- 特徴:単なる買われすぎ・売られすぎだけでなく「トレンドの持続性」を確認できる
⚙️ TDFIのロジック(概要)
TDFIは以下の要素を組み合わせて計算されています:
- 価格変動幅(終値の変化)
- 出来高(Volume)
- トレンド方向フィルター
結果として、チャート上には -1 ~ +1 の範囲 で推移するオシレーターが表示され、
数値がプラスなら「上昇トレンドの勢い」、マイナスなら「下降トレンドの勢い」を示します。
インプット設定&解説

変数名(英語) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
Period | 20 | 期間 | 計算に用いる基準期間。20は中期トレンドの把握に適した標準的設定。 |
Moving average method | Exponential moving average | 移動平均の種類 | 指数平滑移動平均(EMA)を使用。直近価格を重視し変化に敏感。 |
Price | Close | 計算価格 | 終値を使用。必要に応じて他の価格種別に変更可能。 |
Smoothing period | 20.0 | 平滑化期間 | ラインを滑らかにする期間。大きいほどノイズ減・遅行性増。 |
Smoothing phase | 0.0 | 平滑化の位相 | フィルターの位相調整。0.0は標準で位相補正なし。 |
Upper trigger | 0.05 | 上側トリガー | 指標が+0.05超で上昇勢いが強い目安。ブレイク確認に使用。 |
Lower trigger | -0.05 | 下側トリガー | 指標が-0.05未満で下降勢いが強い目安。下落加速の確認に使用。 |
TDFIの見方と使い方
- 0ラインを基準に判断
- 0より上:上昇トレンド優勢
- 0より下:下降トレンド優勢
- 数値の大きさで強さを確認
- ±0.2 ~ ±0.3 以上:勢いのあるトレンド
- ±0.1 以内:レンジ相場、方向感がない状態
- ダイバージェンスを探す
- 価格が上昇しているのにTDFIが弱まる → トレンドの失速サイン
- 価格が下降しているのにTDFIが強まる → 反発の可能性
💡 実践的なトレード戦略
戦略① トレンドフォロー型
- TDFIが 0より上 にあり、かつ上昇している → ロングエントリー
- TDFIが 0より下 にあり、かつ下降している → ショートエントリー
👉 移動平均線やADXと組み合わせるとダマシを減らせます。
戦略② ダイバージェンス活用
- 価格は高値更新しているのにTDFIが弱まる → 上昇トレンド終了のシグナル
- 価格は安値更新しているのにTDFIが強まる → 下落トレンド終了のシグナル
👉 相場の転換点を狙う逆張りに有効。
戦略③ レンジ判定フィルター
- TDFIが -0.1~+0.1 の範囲で推移 → レンジ相場
👉 レンジ戦略(スキャルピングやレンジ逆張り)に切り替える。
まとめ
- TDFIは「トレンド方向+強さ」を同時に可視化できるインジケーター
- 0ライン基準でトレンド判定、数値の大きさで強弱を確認
- トレンドフォロー・ダイバージェンス・レンジ判定 の3つの戦略に活用可能
特に「トレンドが続くのか?それとも失速するのか?」を判断したい場面で大きな武器になります。
他のトレンド系指標(MA、ADX)や出来高系指標(OBV、MFI)と組み合わせることで、さらに精度の高いトレード戦略が構築できます。
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